2014年11月16日(日)23:11 著者:永田まりな
カテゴリ:今日の出来事
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2日目午前は姫路城へ。
姫路城は昭和26年に国宝に指定され、平成5年には日本で初の世界文化遺産となっています。
姫路城が世界遺産に登録されたのは、
①その美的完成度が我が国の木造建築の最高の位置にあり、世界的にも他に
類のない優れたものであること
②17世紀初頭の城郭建築の最盛期に、天守群を中心に、櫓、門、土塀等の建造物や石垣、堀などの土木建築物が良好に保存され、防御に工夫した日本独自の城郭の構造を最もよく示した城であること
などが評価されたためです。
世界遺産となり、その保存等でご苦労をされている、というお話もありましたが、そこはさすがに世界遺産。
一歩足を踏み入れると刻が戻ったかのような錯覚すら覚えるほど。
これは地形の問題もありますが姫路駅から真っすぐ前にそびえ建つ姫路城との間に遮断するものはなく、駅から姫路城までが一つの空間のようにも思えます。
鎌倉市も世界遺産登録に向けた施策を考えるのではなく、
過去の偉大なる遺産を街全体で守る、
まさに歴史と共生する街づくりを考えた先に世界遺産登録があるではないかと改めて感じさせられました。
午後は、神戸市の人と防災未来センターへ。
こちらは阪神・淡路大震災で起こったことや、子どもたちに伝えなければならないことを、学ぶ・感じる・語り継ぐというコンセプトのセンターです。
一日では周り切れない程の様々なプログラム
(震災追体験がフロアの体験型シアターやジオラマ模型による震災再現、震災関係資料を体験者の体験談とともに展示、防災・減災を知るためのワークショップフロア、自らの震災体験を語る語り部の方もいらっしゃいます。)
が用意されていますが、その全てで感じることは経験を生かし、確かな情報・知識を次の世代に託す、防災・減災への強い思いです。
説明してくださった方の「震災から約20年が経ち神戸にいる人間でも約4割が震災を知らない」という言葉がこのセンターが存在している意義そのものではないでしょうか。
風化させない。
過去の震災を忘れず、一人一人が防災・減災への意識を持ち続けなければいけないことを改めて学びました。