2017年03月23日(木)15:16 著者:永田まりな
カテゴリ:活動
タグ:予算/永田まりな/鎌倉市議会/鎌倉市議会議員/鎌夢会/
昨日、任期最後の予算議会が閉会しました。
2月議会は次年度予算案を審議する非常に重要かつ内容の濃い議会で、会期も一番長く約1カ月半あります。
今年、我が鎌夢会の代表質問には高橋代表が登壇し
予算等審査特別委員会には高橋代表と日向議員が参加。
平成29年度一般会計予算外15議案に対し、全て賛成させていただきました。
しかしながら、もちろん全てに対しもろ手を挙げての賛成、という訳ではなく
代表質問や予算等審査特別委員会を通じて様々な角度、また会派議員がそれぞれ四年間取り組んできた諸課題について質問・提案をしました。
昨日の本会議では会派を代表し、日向議員が賛成討論に参加しましたので、平成29年度予算に対する賛成討論を以下記載致します。
最後に
右も左もわからないまま議会、という特殊な正解に飛び込み早くも4年が経とうとしています。
一般質問や委員会質疑においては
素人が何を言っているんだ、と思われる方もいらしたと思いますが
等身大の34歳のいち、女性市民である私が感じている感覚を大切にしながら、毎回議会活動には全力投球させていただきました。
この2月議会でも一般質問等を通じて提案をしていた
・鎌倉市職員の配偶者同行休業に関する条例
・鎌倉市企業立地等促進条例
の2つが提案、可決されましたが
このほかも併せ、提案していた政策のいくつかが実現ができたことを多方面の関係・協力者の皆様に御礼を申し上げます。
また、いつもあたたかくも厳しく見守っていただきました市民の皆様にも併せて御礼を申し上げます。
そしていつも励まし合い、ともに研鑽を重ねた会派議員の三人に感謝したいと思います。
平成29年度一般会計予算外15議案に対する鎌夢会賛成討論全文
只今、議題となりました平成29年度一般会計予算外15議案に対し、
鎌倉夢プロジェクトの会を代表し、賛成の立場から討論に参加致します。
この度の予算案は、松尾市政2期8年の集大成の予算であり、
公約が如何に実現し、実現しなかったものは何か、
なぜ、実現しなかったのか
今後の実現の可能性や道筋は、出来上がるのかと言う点に着目し
代表質問や予算特別委員会での質問を通じて検証して来ました。
松尾市長の公約は、「子ども・教育のまち」「いつまでも住み続けたいまち」「市民みんなが誇りに思うまち」「オープンでコンパクトな市役所」の4項目で構成されておりますので、各項目ごとに意見を申し上げておきたいと思います。
まず「オープンでコンパクトな市役所」の項目でありますが、この項目は、主に行財政改革に関連する項目で、
給与の構造改革や超過勤務手当の大幅縮減、特殊勤務手当の大幅廃止、正規職員数の削減等々、多くの成果を達成し、全体としては90%以上の達成率でありました。
この度、鎌倉市本庁舎整備基金を制定するように、今後は、これら行革効果で生み出した財源を計画的に積み立てながら様々な大規模事業実現に向けて対応して行く事を求めるものであります。
また、土地開発公社においては、土地代が右肩上がりの時代、用地を公社が先行取得し総事業費を縮減しながらやって来ましたが、土地代が、下落したり、横ばいの現状では、その効果は、逆に出る現状であります。幸い公社の簿価残額も約30億円になることもあり、そろそろ解散する事を決めるべきである事を付言しておきたいと思います。
次に「いつまでも住み続けたいまち」でありますが、様々な防災施策を集中的に実施した事もあり70%以上の達成率でありました。
ただ、新ごみ焼却炉の建設に関する道筋を付ける事が急務で、平成29年度は近隣住民の方々と信頼構築を実現するために集中すべき一年であります。住民の心情に寄り添い、対話が出来る環境が整うよう慎重な対応をお願いするものであります。
次に「子ども・教育のまち」では、保育園の待機児対策を重点的に取組み709名の定員増を図ったものの未だに待機児解消には至っておりませんでした。今後予定する新園計画はあるもののできるだけ早い対応を求めるものであります。また子供の家でも待機児が恒常的に発生している状態が続いており、待機児解消に対する対策が求められています。
また、産院が、一か所になった事を受け、セーフティネットとして、鎌倉市医師会に依頼して開設して頂いた「ティアラ鎌倉」でありますが、1億以上の赤字が数年続いております。市内や近隣市に産院が増えた事が、要因でありますが、そろそろその運営の仕方を根本的に変える協議を医師会とすべき時期が来たと思います。セーフティネットとしての位置づけを残しつつ、如何に費用対効果を求められるか平成29年度中に医師会と協議する事を求めるものであります。
最後に「市民みんなが誇りに思うまち」でありますが、開発抑制や緑保全に対する取り組みが遅れていることが、分りました。国や県との協議が難しい事は承知していますが、歴史のまち鎌倉として、使命感を以って取り組んで頂くよう求めるものであります。市長におかれましては、あと半年、しっかりと道筋を付けられるよう取り組んで頂きますようお願い致します。
また、文化財をまもり、次世代につなぐ事は、鎌倉市の歴史的使命であります。しかし、その文化財の数は膨大な上に、埋蔵文化財の発掘調査も毎年行われ、出土品の整理は、追いつかず30年分以上たまっている状態です。文化財総合目録の再整備とデジタル化も取り組む時期がきています。まずは、全体をどのように進めるのか50年分くらいの長期スパンで「文化財行政全体の総合計画」を策定し、計画的に進めるべきであります。予算も何千億円かかるのか、明らかにし、予算措置も計画的に行うべきなのであります。一年でも早い計画策定を強く求めるものであります。
以上でありますが、審査の過程で申し上げました様々な意見も是非、参考にして頂き、真摯に行政運営に取り組んで頂けますようお願いし、討論を終わります。