2018年09月28日(金)23:45 著者:永田まりな
カテゴリ:活動
タグ:9月議会/永田まりな/決算/鎌倉市議会/鎌倉市議会議員/
9月議会が閉会しました。
決算議案は全て可決されました。
以下、鎌夢会の賛成討論を掲載いたします。
↓
平成30年決算討論 鎌倉夢プロジェクトの会
只今、議題となりました。
議案第35号 平成29年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の
認定について ほか6議案に対し、鎌倉夢プロジェクトの会を代表し、全ての議案に賛成の立場から討論に参加いたします。
平成29年度も全国的に大きな災害が多発したとしでもあり
鎌倉市としても、災害対策の取り組みを強化した年でありました。また、市議会議員選挙や市長選挙もあり新たな政策を大いに議論した年ともなりました。その中では、本庁舎の機能移転問題やごみ処理問題などは中心的な議論となり、この度の決算委員会でも多くの時間を割いて議論されました。
それぞれの会派から出された意見を集約する際、前会一致となった意見は、委員長報告に盛り込まれましたので、
ここでは、私どもの会派から特に意見として出しました4点について、改めて申し上げておきたいと思います。
まず1点目は、ゴミ処理についてであります。
新炉建設については、未だ先行き不透明な状況が続いておりますが、ごみの減量化については、更なる努力を求めるものであります。戸別収集の早期実施や生ごみの減容化施設の早期建設等、廃棄物処理計画に基づく施策は、一日も早く実行出来るよう求めるものであります。
また、散乱ごみ対策として他市では、ごみステーションに置くネットボックスが既に補助の対象となっておる事から鎌倉市でもネットボックス購入に対する補助を積極的に検討することを求めるものであります。
2点目は、緑地保全についてであります。
鎌倉市では、「緑の基本計画」を策定し、市内に点在する緑地1714haを出来る限り保全しようと、これまで様々な手法を駆使し、保全に向け取り組んで来ました。
例えば歴史的風土特別保存地区では201ha指定したり、近郊緑地では243ha指定したりと様々に国や県と連携を図りながら、指定の網を掛け、出来る限りの保全策を取ってこられましたことは、十分評価する所であります。
更には、その中でも特に重要な場所に付いては、買収をして公有地化し、保存して来た経過もあります。
既に買収をして公有地化した用地は、土地開発公社で買収して頂いているものも含め146haで、その買収費用は、
352億円であります。
そして、近々に買収を予定しているものは、
台峯等周辺緑地が5.2ha、近郊緑地が、8.1ヘクタールもあり、およそ20億円近い費用が掛ると思われます。
また買収した緑地の管理費用も年間、1億円近くにまでなって来ており、用地買収や管理費用が財政運営における過度な負担になってきております。
平成27年度に改正した「緑の基本計」では、残すべき緑地の所在地や面積、残す手法などについては、言及されているものの、買収して保全する緑地や管理費用等の財政計画については言及されておりません。この際、緑地保全に着目した「財政計画」を策定し、永続的に進められる総合的な計画にして行くよう対応を求めるものであります。
3点目は、中央図書館にある近代史資料の調査・保全・活用について、申し上げたいと思います。
市長、教育長、教育部長の皆さんが、中央図書館の近代史資料室の現在の状況を確認され、劣悪な状況である認識を持っておられるとの事であります。
部屋自体が狭隘で、市民が資料の閲覧や研究で来られても作業スペースが取れない事に加え、長らく資料整理に当って頂いた職員の方もそろそろ引き継ぎの事を検討しないとならない年齢になってこられた件もあり、環境改善は緊急を要する状況であります。別な場所に移す事も視野に入れ抜本的な対策を求めるものであります。
この際、更に付言させて頂けば、中世の歴史も近代の歴史も全て現代の鎌倉の歴史に繋がる重要な歴史であり、我々には、その歴史を次世代にしっかりと引き継いで行く責務があります。
江戸時代で区切り、前と後で別々の部で管理するような事をせず、一気通貫して1つの部で、管理運営し、切れ間無く引き継いで行ける環境を整える事を求めておきたいと思います。
4点目は、土地開発公社の塩漬け土地についてであります。2期に渡り、土地開発公社の健全化計画を策定し、画期的な改善を図ってこられた事は、十分評価したいとおもいます。しかし、5年以上保有し、塩漬けになっている土地が3件、666.88㎡、簿価にして34億7千万円あります。2期目の健全化計画が、平成29年度で終了している事から、塩漬け土地の解消に向けた計画を速やかに策定する事を求めるものであります。
策定の際は、土地の値段が、下落している昨今でありますので、活用については慎重を期し、国県の補助を待つ物件以外の活用をしない点も明記して頂きますようお願いしておきたいと思います。
以上でありますが、決算委員会中、申し上げました。他の意見も参考にして頂き、運営に努めて頂ければ幸いです。以上を持ちまして討論を終わります。
2016年10月05日(水)20:28 著者:永田まりな
カテゴリ:活動
タグ:永田まりな/決算/鎌倉市議会/鎌倉市議会議員/鎌夢会/
以下、平成27年度決算に対する鎌夢会の賛成討論を全文掲載いたします。
↓
ただいま議題となりました議案第35号「平成27年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について」外6議案に対し、賛成の立場から鎌倉夢プロジェクトの会を代表し、討論に参加いたします。
平成27年度一般会計の歳入決算額は608億6,878万3222円で、前年度対比で101.4%、歳出決算額は573億497万3,029円で、前年度対比で99.4%となっております。財政力指数は、前年度より0.015上回り、6年ぶりに前年度を上回る結果になり財政状況は安定していると言えます。しかしながら、経常的経費が経常的収入を下回ってはいるものの、前年度より0.4ポイント上回っており、今後も引き続き効率的な財政運営をして頂くことをお願いしておきたいと思います。
また、決算特別委員会においては、様々な意見を申し上げましたので、行政運営の中で、参考にして頂ければと思います。取り分け以下の点につきましては、特に意見を付しておきますので是非とも行政運営に取り入れて頂きますようお願い致します。
まず、「男女共同参画推進事業について」申し上げます。固定的性別役割分担意識を見直し、男女の対等な参画を推進するためにも、市内事業者等へのライフワークバランスの周知に努めるなど、市が率先しての男女共同参画を推し進め、鎌倉市としての姿勢を示すことをお願いいたします。
また、「消防職員の執務環境」は、未だ少数である女性消防職員のライフスタイルの変化にも今以上に十分な対応を求めるとともに、近隣自治体消防との連携による執務環境の向上に向け可能性を探るなど、さらなる施策を求めるものであります。
次に「高齢者活動運営事業について」申し上げます。こちらにつきましては、会派より再三申し上げている通り、高齢者入浴助成事業に関しては地域によって利用率に差があり、全てのご高齢の方々に平等なサービスになっておりません。同事業の重要性は認識しているものでありますが、バウチャー制度の採用など全ての高齢者にとって平等な活動支援の方法を検討する事を求めるものであります。
次に「産科診療所支援事業について」申し上げます。ティアラ鎌倉においては、市内の産科院環境の変化により設立当初より、その意味合いが変化してきていることから、病院としてのあり方の検証を今一度行う事を求めるものであります。その際は、収支バランスを考えた具体的な改革に取り組み、運営費補助金が増加することがないことはもちろん、徐々に補助金を減らしながら黒字経営ができるようお願いしたいと思います。
次に「検診事業について」申し上げます。健康寿命延伸の促進の観点からも、検診による早期発見・早期治療は必須であり、医療費の抑制にもつながります。検診を受けやすい環境づくりのためにも、案内や通知書の「わかりやすさ」を工夫し、ユニバーサルデザインを導入するなど、検診率向上に向けてさらなる具体的な取り組みを求めものであります。
次に「企業立地支援対策について」申し上げます。企業立地をうまく進めていくためには、情報の発信が大切だと考えます。市の方針が明確に伝わるものや現施策のさらなる充実をはじめ、個々のニーズにマッチングする様な市独自の補助制度の充実等、企業立地支援対策を進めることを求めるものであります。
次に「労働支援について」申し上げます。労働環境の向上を図り、活力ある暮らしやすいまちを目指すためにも、就労希望者サイドだけでなく企業動向の調査を進め、多様な働き方にマッチングする施策の取り組みをお願いするとともに、特に女性の就労支援の充実、具体的施策を強く求めるものであります。
次に「放課後子ども教室運営事業について」申し上げます。放課後子ども教室の市内全校実施の早期実現を強く求めるとともに、放課後子ども総合プランの推進に向け関係部署間の課題の共有、理解をもった上でスピード感を持った取り組みをお願いいたします。
最後に決算委員会の審議中で、市が補助や委託を行っている福祉団体の非常識な運営が明らかになりました。昨年も予防接種に絡み期限切れのワクチンが投与されていた事が発覚したりと外部団体の問題が、次から次へと発覚しております。外部団体に対するチェック体制に問題があると言わざるを得ません。担当原局が更なるチェックの強化を実施することは当然でありますが、監査委員会による監査の中で、どのような事が出来るのかについても真剣に検討すべきであることを付言しておきたいと思います。
意見は以上でありますが、まだまだ財政状況も厳しい中、「あれもこれも」やるというのは難しく、「あれかこれか」と優先順位を決めてやらなければいけません。一つずつの地道かつ着実な取り組みの積み重ねが重要であります。限られた予算の中で、市民の声にしっかりと応えられる業務の執行を切にお願いいたしまして、賛成討論を終わります。