2018年11月27日(火)23:03 著者:永田まりな
カテゴリ:活動
タグ:住民投票/永田まりな/臨時議会/鎌倉市議会/鎌倉市議会議員/
鎌倉市本庁舎整備に関する住民投票条例について
先般、地方自治法第74条第1項の規定に基づき鎌倉市本庁舎整備に関する住民投票条例の制定について請求があり、11月20日に臨時議会が招集され、22日に付託された総務常任委員会審議が行われた際、委員より修正案が出され可否同数となり隣委員長採決の結果可決されたので、11月27日に本会議にて条例と修正案に対する採決が行われました。
結論から申しますと賛成10反対15で修正案が否決となり、その後(修正案が否決となったため)原案の採決が行われ同じく賛成10反対15で否決となりました。
私たち会派は原案、修正案それぞれ反対とし、その考えを以下の反対討論で述べましたのでその概要を掲載いたします。
鎌夢会反対討論(抜粋)
8,270名にも上る署名を集められ、制度に則り、直接請求をされましたご苦労について、真摯に重く受け止めると共に敬意を表したいと思います。
また、多くの皆様に、直接請求の行動を取らざるを得ない状況をつくってしまった事は、本庁舎を深沢地域整備事業用地内へ移転する件に関し、審議経過を長年に渡り、報告を受けて来た議会として、広報や意見集約をする行動が、不足していたと反省しなければならないとも思います。様々な施策の結論を出して行く際、議会の重要な役割の一つに、多くの市民の皆様のご意見を伺い、衆知を集め、結論を出して行くという事があります。時に伺った意見の中に相反する意見があったとしても、互いが、争いあったり、いがみあったりしない様、時間をかけて、遺恨を残さず結論を出して行く事が肝要と考えます。そういう意味で、直接請求された皆様には、この度の条例案の結果の如何に拘わらず、今後も更に積極的に行政機能の再編計画にご参加頂き、全市民とってより良いものになるようお力添え賜り、議会へも叱咤激励賜れば、幸いです。
(反対の理由)
1点目は、第2条に関する件で、過日、台湾の総選挙が、終わり、様々な課題を住民投票していた事が、報道されていましたが、日本でも政府や基礎自治体は案件によって、直接民主主義の住民投票制度を積極的に取り入れた運営をして行く事を大いに推進すべきと考えるものではありますが、深沢地域整備事業用地内へ移転することに賛成か反対かを投票で、決する事を求める事は、前述の通り、正に住民の対立を誘発する内容であり、こうした案件は住民投票には馴染まないと考えるものであります。
2点目は、第12条に関する件で、鳥取市の例を上げて、投票結果の効力に、拘束条項を付記しない場合、裁判での有効性が、担保出来無いと意見陳述されておられたように、署名された多くの皆様は、拘束条項を入れる事に大きな意味を持って、署名された事と理解しております。しかし、現行法の中では、正にこの拘束条項が、違法であると解釈されている事から、残念ではありますが、違法な条項を認める事は、出来無いのであります。
では、修正案では、拘束条項を尊重規定に変更したのだからよいのでは、との議論もありますが、正にこの拘束条項こそ、この条例の重要ポイントであり、そこを議会で修正する事は、署名者の意に沿うことか確認できません。誤字脱字の類を微修正する事は、たいした問題では無いと考えますが、基本的には、条文を添えて、署名を頂いたからには、原案を議会で修正する事は、厳に慎むべきと考えるものであります。
以上が反対の理由として討論で述べた概要です。
また、行政に対し、これまで以上に市民意見の衆知に努めて頂きます事をお願い申し上げました。
これから本庁舎整備に関してはこれまで以上に注視し、議会などでの審議に取り組んでまいります。
※臨時議会議案集
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/soumu/documents/h30-11rinjikaigi.pdf
委員会修正案
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/gikai/documents/shuseian.pdf
2017年06月01日(木)23:11 著者:永田まりな
カテゴリ:活動
タグ:永田まりな/臨時議会/観光協会予算/鎌倉市議会/鎌倉市議会議員/
昨日の臨時議会で2月議会において凍結されていた観光協会の予算について審議されました。
(私たち鎌夢会は議会が請求した資料が出て来なかったため審議ができず、全体の予算に影響を及ぼすことを考え、予算凍結に賛成しました)
長文になりますが、多くの市民の方の関心を集めていた問題ですので会派としての考え方を記します。
どうぞご一読ください。
審議は、観光厚生常任委員会と総務常任委員会の2常任委員会で審査を行われ、鎌夢会からは私永田が総務常任委員会、日向が観光厚生常任委員会のメンバーとして それぞれの委員会で質疑を行いました。
質疑の概要を以下お伝えします。
観光厚生常任委員会では、参考人として出席頂いた観光協会職員に対し、理事会議事録が提出に至った経過と、どのような協議を経て提出されたのかを伺いました。
回答としては、今年の4月25日に観光協会の理事会を開き、どの部分の議事録が必要なのか 教えていただければ提出したい旨の決議がなされ鎌倉市に報告されましたが、予算委員会の時点と変わっていない事もあり再度5月16日にすべての議事録を提出してもらいたいと市から要求されたのを受け再度理事会を開き5月19日に全ての議事録を提出するに至ったとのことでした。
資料提出に時間がかかった部分はありますが、全ての資料が提出されたことを了としました。昨年から議会で議論になっていた労働問題に関しても当事者間で解決されている事が確認出来了としました。
また、6月の観光協会総会では、会長始め観光協会の役員体制が一新されることも確認する事ができました。 今後は観光協会として襟を正してやっていきたいとお話があり、注視して行きたいと考えています。
今後の観光協会のあり方については引き続き観光厚生常任委員会で議論し、市と観光協会がきっちりとタッグを組んで、成果を出しているかについても注目して行きたいと思います。
総務常任委員会では、補正予算の補助金についての質疑を行いました。
まず始めに、私たちは今回の観光協会関連の予算に関しては、様々な問題が一つになってしまったと考えています。
例えば、花火大会の開催についてでありますが、花火大会の事業費については、観光協会の運営費とは別事業として、2月の予算委員会において可決しています。
ですから本来であれば別の問題とすべきです。
しかし観光協会は、運営補助金がカットされたことにより責任ある運営ができないとして花火大会の実行委員会を抜けてしまいました。
この様な状況を聞くと市民の方々は、花火大会を運営しない分、補助金も減額すべきと思われ、我々も様々な場面でこの様な質問をうけました。
この点に付いて質問すると、補助金がカットされ人件費、運営費としての固定費が賄えないことにより、観光協会自体の運営が6月でショートしてしまい、7月の花火大会開催時点存在自体が危ぶまれ、花火大会開催時点での責任が持てないため花火大会実行委員会を抜けられたとのことで、あくまで通年の固定費であり、花火大会実行委員会を抜けた分、減額できる性質のものではないとの説明でありました。
その他に質疑の中で
①補正予算の約8割が協会の運営にかかる人件費であること
②事業費の金額が妥当であること
以上の2点が確認できました。
また、要求していた資料も提出され、観光厚生常任委員会・総務常任委員会において丁寧な審議が行われた事を了として補正予算に賛成しました。
結果として、総務常任委員会では全会一致をもっての可決されました。
本会議では、3人が反対しましたが多数で可決されました。
最後に私たちは観光協会に対し課題がないと考えているいうことではなく、今後は、観光協会と行政だけの問題という意識ではなく、議会も一緒にコミュニケーションを取って3者でやっていく立場から、しっかりと注視していくとの意見を残しました。
以上が私たち鎌夢会の考え方です。
今後も、自分たちも鎌倉の観光を担う一員という意識を忘れずに精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。