2018年10月12日(金)23:38 著者:永田まりな
カテゴリ:政策
タグ:永田まりな/永田まりな一般質問/鎌倉市議会/鎌倉市議会議員/
過去の議事録を読み返しながら勉強と作業中ですが、
自分が2016年6月議会に行った一般質問の前振りを読んでなんだか原点を思い出しました。
忘れないように、以下、転載します。
長いですがご一読下さい。
(原稿を作らず話したので口語調で、文章として読むと違和感がある箇所もありますがご了承ください)
「誰もが色々な生き方を選べる社会に」
これが原点
↓
前回の一般質問に続きまして、女性の就労という観点で、今回は特に市役所内の就労環境にスポットを当てて幾つか質問をさせていただきます。
女性の就労というところを一つテーマにしまして、一般質問のたびに質問させていただいております。実は、議員になりまして、女性というところにスポットを当てて何かを聞いたりですとか、政策を立てたりですとか、そういったことをするのに、最初実は抵抗がありました。
女性だからこそ女性のことをやっているんじゃないかですとか、我が事だから女性だけを優位にしていきたいんじゃないかですとか、何か言われるんじゃないか、何か誤解をされるんじゃないかというところがすごく怖くて、あと、自分自身がやはり女性とか男性とか関係ない社会を築いていきたいという、すごく偉そうなんですけれども、理想があるので、そういった中で女性というところにスポットを当てて聞いていくのが非常に抵抗がある時期がありました。
私自身は、世代としては、小学校のころから男子も女子も出席番号も混合で書かれている時代でしたし、家庭科の授業も別ということはなかったですし、体育も一緒ですし、小学校でも中学校でも高校でも男の子とけんかしても負けたこともなかったですし、一緒に何かをやって、学級委員や生徒会長に選ばれるとか、そういったこともしてきたので、すごく平和な環境の中で育ってきて、男性だ女性だ、女性だからこうだということを余り受けずに育ってきました。
今思えばすごく平和で幸せな環境で育ってきたんだなということを感じるんですが、やはりまず1回目の壁に当たったのが、社会に出てからでした。議員になる前、前職はアナウンサーとしてテレビの世界で仕事をしてきたんですけれども、皆さん御存じだと思うんですけれども、アナウンサーの世界は、特に女性アナウンサーは、今でも平気で30歳定年説ということが言われたりもします。
やはり女性だということをある種きっかけに、入り口にして、仕事があるかないか、仕事をもらえるかどうか、特に私はフリーで事務所に入って仕事をしていたので、オーディションを受けに行ったりですとか、あらゆる場面でそういったことを感じてきました。
21歳で大学生のときにそういったことをアルバイトとして仕事で始めたんですけれども、ベテランの先輩で、自分よりもキャリアもあってスキルもあって、すごく尊敬している女性の先輩ではなくて、私が仕事をもらうことも多々ありました。
そういう中でラッキーと思えていればよかったんですけれども、余りそうは思えなくて、違和感と気持ち悪さと、あとは周りから結局、中身がないのに選ばれているんだと言われていることも自覚があったので、なおさら悔しいという気持ちで、自分自身に中身がついてくればそういったことを変えていけるんじゃないかと思って一生懸命仕事をしてきました。
ですが、実際、21歳で始めて29歳までやったわけですけれども、なかなかそういった雰囲気というか、変えることができない。自分自身は自分のスキルを上げていくことはできるし、自分自身が年齢を重ねたときにどうやったら仕事をもらえるかということを考えて工夫していくことはできる。実際に年齢を重ねてもすごく輝いてアナウンスの仕事をしている女性も、幾人か皆さんも頭の中で思い浮かぶと思います。
ただ、やはりそういった、ある種その人の努力だけで、その人だからこそ得られるという環境のままで、自分自身がそうなれればいいとするのか、それとも、そういった社会の空気全体を変えていかなくてはいけないのかということを29歳のときにさんざん自問自答して、この世界に入るきっかけにもなった一つの出来事でありました。
政治の世界に入りましたら、やはり政治の世界は男性社会と言われていて、前々回、幾つかの一般質問でも言いましたが、やはり日本ではまだまだ女性の政治家という数は本当に少なく、国会議員でも1%台だったりですとか、本当に少ない中で世界に飛び込みました。
今までは女性がすごく多くて、女性であるということをある種仕事のきっかけにする世界で生きてきた中で感じる違和感とはやはり違う世界で、気が楽だなと思うことも実はありました。
ただ、その一方で、この3年間、やはり悔しい思いをしたりですとか、理不尽だなと思う思いをしたりですとか、男性社会なんだなという壁にぶち当たることも幾つかありました。
実際それも、私が議員としてまだまだスキルもしっかりしていませんし、まだ若輩者なので、しっかりと自分自身が仕事ができていないということは当然自覚はしているわけなんですけれども、思い返すと、アナウンサーで初めて仕事を始めて違和感を感じたときに、自分自身の中身がしっかりしてくればそういったこともはねのけられるんじゃないかと思っていた違和感と今感じている違和感は余り変わりがないなということに気がつきました。
そうなったときに、女性である議員がしっかりと女性の環境ということを言い続けていかなければ、何かを変えることはできないし、実際にそういったところで苦しんでいる方がいるんじゃないかと思い立ちまして、女性ということをテーマにいろいろと質問をさせていただくようになりました。
前段が長くなりましたが、しつこくはなると思うんですけれども、毎回しつこく女性というところをテーマにして、今述べた気持ちを忘れずに皆様にぶつけていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。