2015年05月22日(金)21:42 著者:永田まりな
カテゴリ:今日の出来事
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鎌倉みらいさんとの合同で福岡県糸島市・大野城市へ視察に行ってきました。
今回のテーマは市民協働のまちづくり。
初日の糸島市。
平成22年に市町が合併され、最初の総合計画の中で「校区まちづくり推進プロジェクト」が重点施策の一つあげられ、その施策の一つとして「いとしま共創プラン」を策定されています。
具体的には各校区ごとへ
・人的支援(運営委員会の設置、市の職員で結成された校区支援班の設置、NPO・ボランティアセンターによるサポート)
・財政的支援(補助金100万円/年…4年間)
*市税の1%(約4千万円、4年で1億6千万円)
それぞれ支援をし、計画期間をおおむね10年間とし、継続性・発展性があり、校区の課題解決につながり、魅力ある資源や人材を活用するもの(校区の皆さんの意見を反映)である校区まちづくり計画を策定してもらい、実際に事業を行ってもらう、というもの。
行政が市民と協働で何かをすることや、市民意見をすぐに取り入れるというのはよく聞きますが
校区ごとの住民に、計画の立案、実行までやっていただくというのは私は初めて聞きました。
誰かに何かをしてもらうのではなく、自分たちでまちを創るという、「課題解決型の校区まちづくり」の実現に向けたプロジェクト、とのことです。
実際には、どなたか一人への負担が大きくなった、運営や参加者が固定化される、など課題はあるものの
調査によると
「まちを自分達で創る」という意識が浸透してきた
という回答が多いようです。
市民への押しつけではなく、実際に住んでいる住民からの課題解決に向けた取り組みに行政が一緒に取り組む。
新しい形を進めているようです。
私自身これまで多くの方に「行政のやっていることは地域特性を考えていない」などお叱りの言葉をいただくことも多いだけに
何かしらのやり方で鎌倉市にも取り入れられたらと思いました。
ちなみに糸島市は海も山もあり九州の鎌倉と呼ばれているとか!
街中は静かで自然も多く、とてもきれいなところでした。